2014年11月25日火曜日

戦記3巻p326〜 覚醒

DRAGONS OF WINTER NIGHT p179

Laurana closed her eyes for a moment. She laid her head down wearily on her knees. Tanis, she thought, where are you? What should I do? Why is it up to me? I didn’t want this.

戦記3巻p326

 ローラナは目を閉じて、しばらくぐったりと頭を抱え込んでいた。タニス、どこにいるの、と彼女は思った。わたしはどうすればいいの?なぜ、わたしなんかが決めなくてはならないの?荷が重すぎるわ。

And then, as she sat there, Laurana remembered seeing weariness and sorrow on Tanis’s face that mirrored her own. Maybe he asked himself these same things. All the times I thought he was so strong, perhaps he really felt as lost and frightened as I do.

 しかし、そうしているうちにローラナは、タニスもよく疲労と悲哀の浮かんだ顔をしていたのを思い出した。今の彼女の顔もそうだろう。きっとかれは、このようなことを何度も自問していたのだ。わたしが、タニスはなんて強い人かしらと思っていた時、あの人は胸の中ではいつも、今のわたしのように、途方に暮れて怯えていたのかもしれない。

Certainly he felt abandoned by his people. And we depended on him, whether he wanted us to or not. But he accepted it. He did what he believed was right.
And so must I.

 少なくとも、かれは親兄弟から見捨てられた思いに加え、自分の意思とは関係なく仲間から頼られていた。けれどもかれは、それを受け入れた。かれは、正しいと信ずる通りに行動したのだ。
 だったら、わたしもそうしなければ。

***

 ローラランサラーサ姫、覚醒。これまであまり取り上げてきませんでしたが、嫌いじゃないんですよローラナ。シリーズを通じて最も美しく聡明で魅力的な女性は、「魂の戦争」におけるローラナだと思ってます。成長に時間がかかるのは、エルフだから仕方ないのです。

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