DRAGONS OF AUTUMN TWILIGHT p367
“It’s no use,” the big men granted. “It won’t budge.”
Flint watched Caramon for several minutes, then finally stumped forward. Examining the door, hr snorted and shook his head. “It’s a false door!”
“Looks real to me!”
“Of course, it does,” Flint snorted. “We don’t build false doors to look false--even a gully dwarf knows that.”
戦記2巻p182
「だめだ」大男がうなる。「びくともしない」
フリントはしばらくキャラモンを見守っていたが、とうとう自分から進み出た。かれは扉を調べて、ふん、と頭を振った。「偽扉だ!」
「おれには本物に見えるぞ」
「あたりまえだ」フリントが鼻を鳴らす。「わしらは偽扉を偽らしく造ったりはせん――どぶドワーフにだってわかることだ」
“Stand back,” Raistlin whispered, carefully leaning his staff against a wall.
「さがってください」レイストリンがささやいて、注意深く壁に杖をもたせかけた。
“Khetsaram pakliol!” There was a flare of orange light, but not from the door--it came from the wall!
“Move!” Raistlin grabbed his brother and jerked him back, just as the entire wall, bronze door and all, began to pivot.
「ケッサラム・パクリオル!」オレンジ色の光がぱっと燃えあがった。しかし、扉からではなく――壁からだった。
「どいて」レイストリンが兄をつかんでぐいとさがらせると同時に、壁全体が、正道の扉も含めて、そっくりそのまま回転しはじめた。
***
コメントで「レイストリンはたまにキャラモンの前で口調が幼くなる」とのご指摘を頂いてますが、この「どいて」もきてると思います。日常生活でうっかり使って自爆しそう。
“That is first spell I have cast from the spellbook of Fistandantilus. The spell of opening worked, but I did not believe it would drain me like this.”
「初めてフィスタンダンティラスの呪文書の魔法をかけてみたんだ。開放の呪文は効いたけれど、これほど消耗するとは思わなかった」
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邦訳「消耗する」ではなんとも思わなかったんですが、”drain”と聞いて、まさかフィスタンダンティラスが呪文を通じてレイストの体力を吸い取ってるんじゃないでしょうね?と疑いを覚えました。
自爆して仲間にからかわれて怒るレイストリン。想像するだけで口角が上がりっぱなしです。
返信削除あ、日常生活で自爆とは自分自身のことを考えてたんですが(掃除中に旦那に「どいて」とか)自爆するレイストもいいですね!キャラモンに起こされて寝惚けてうっかり子供のころの口調で喋っちゃったりしてそれを仲間に見られてとか…いかん、妄想が止まりません。
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