“This was the burial chamber of Kith-Kanan”
“More spooks,”
“Send the mage in first, so he can warn them we’re coming.”
“Throw the dwarf in,”
“They are accustomed to living in dark, dank caves.”
“Stop it, both of you!”
戦記2巻p156
「ここはキス=カナンの霊廟だった」
「また幽霊か」
「魔法使いを先に送りこめ。わしらが入るのを、幽霊どもに警告しておいてもらおう」
「ドワーフを放り込んだほうがいいでしょう」
「ドワーフ族は暗くて湿った洞穴には慣れていますからね」
「やめないか、二人とも!」
***
どこの小学生ですか全くもう(笑)。タニス先生苦労してます。
The throne they guarded was not empty. Upon it sat the skeletal remains of what had once been a male--of what race, none could say, death being the great equalizer.
The bone hands, fingers lying gracefully in death, rested on a sheathed sword.
彼らが護っている玉座は空席ではなかった。玉座には、かつて男性であった者の骸骨が座っていた――どの種族の者かは、偉大な平等主義者である<死>のおかげで誰にもわからなかった。
骨張った両手の指は、死してなお優雅に、鞘に収めた剣の上に置かれていた。
巨大なめくじ登場。さらに降って湧いたローラナの登場に動揺したタニスは、なめくじの腐食液を浴びた右手ごと剣をやられてしまいます。その時――
“The sword is enchanted,” Raistlin said softly, coughing. “How did you get it?”
“I was near the body of the elven king, searching for something to throw at the slug, when, suddenly, the sword was in my hand. It had been take out of the sheath and--“
「その剣には魔法がかかっています」レイストリンは咳こみながら低く言った。「どうやって取りました?」
「おれはエルフの王の遺体のそばにいて、何かなめくじに投げるものを捜していた。すると、不意に剣が手の中にあったんだ。鞘から抜かれていて――」
“Yes?”
“He gave it to me,” Tanis said softly. “I remember, his hand touched mine. He pulled it from its sheath.”
“Who?” asked Gilthanas. “None of us were near there.”
“Kith-Kanan….”
「それで?」
「かれがおれにくれた」タニスは低く言った。「思い出した。かれの手がおれの手に触れた、かれが剣を鞘から抜いた」
「誰が?」と、ギルサナス。「ぼくらは誰もあのそばにはいなかった」
「キス=カナンだ……」
***
ファンタジーものに登場する武器の多くは、木を切り倒す斧だったり、獲物を狩る弓や槍だったり、作物を刈り取る鎌だったりと、実用的な起源を持っています。しかして武器の中の武器、剣は対人戦闘のために生まれてきました。対人戦闘、権力闘争、つまりは権力の象徴(剣と権が同じ音を持つのは偶然でしょうか?)。まして王の剣と言ったら王権そのものです。
キス=カナンは何故タニスに剣を託したのでしょう。後にかれの息子ギルサスがクォリネスティの王位に就いたのは、母の血筋のおかげばかりではないのかもしれません。
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